キャリアに正解を求めがちだけど・・・
前回の最後に、
「キャリアは強く、美しくなっていく」と書いた。
でも、キャリアに正解を求めがちなのも、また事実だと思う。
周りと比べたり、
今の選択が合っているのか不安になったり、
「この先どうなるんだろう」と立ち止まってしまうこともある。
ただ、改めて考えてみると、
キャリアに“正解”が用意されている場面なんて、
実はほとんどない。
キャリアは、最初から答えを探しに行くものではなく、
歩いてきた跡に、あとから名前がつくものだ。
興味が動いて、
少し怖いけど飛び込んでみて、
まずやってみる。
その積み重ねが、
気づいたときに「自分のキャリア」と呼ばれる道になっている。
経験がキャリアになるのだとしたら、
そこには成功も、失敗も含まれている。
キャリアは、成功だけを集めたものじゃない。
うまくいった経験は自信になる。
一方で、うまくいかなかった経験も、
「これは違った」「このやり方は合わなかった」という
感覚を残してくれる。
失敗を無理に美談にする必要はない。
ただ、何を選ばなかったのかが分かるだけで、
キャリアの輪郭は少しずつはっきりしてくる。
この世の中、
もう「決まったもの」が前提の時代ではなくなってきている。
仕事も、技術も、働き方も、
当たり前だったものが、気づけば変わっていく。
対応力、適応力、順応力、柔軟性。
いろいろな言葉があるけれど、
正直、どれが正解なのか分からないくらいだ。
たぶん必要なのは、
どれか一つの能力ではなく、
変わっていく前提で、自分も変わっていいと思えること。
キャリアも、一本の線で描けなくていい。
立ち止まったり、方向を変えたりしながら、
その時その時の選択を重ねていく。
これも、今の時点での考えだ。
きっとまた変わるだろう。
としたら、
大切なのは「正しさ」を守ることより、
変わっていく自分を否定しないことなのかもしれない。
答えを出すことより、
問いを持ち続けること。
止まらずに考え、止まらずに動くこと。
不確かな時代を生きる中で、
今できるのは、それくらいだ。


